お世話になった人々

棚を整理していたら、学生時代のアルバムが出てきました。懐かしい気持ちでいっぱいになり、頭の中で思い出が駆け巡りました。この年になり改めて考えると、今の自分があるのは多くの人の助けがあったからこそなのだと感じます。みなさんはあの日、あの時、お世話になった人のことを覚えていますか?

そういえば高校時代の先生には、本当にお世話になりました。社会科系の教科担当だった先生は、朗らかな人柄の男性教諭で授業も毎回楽しかったです。先生のおかげで勉強を楽しいと思えるようになり成績もぐんと伸び、志望大学に受かることができました。

大学時代は、初めて親元を離れ知らない地で生活することになりました。その地域のことも何も知らず、未熟極まりない学生だった私は生活費を稼ぐため当時アルバイトをすることとなりました。

私は田舎から出てきたので、多少方言があったようで、自分では気づかなかったので普通だと思っていたのが、全く方言が出ているとの指摘に恥ずかしさを感じました。仕事内容から、接客のノウハウまで初めてのことだらけでパンク寸前でした。でもお金をもらう以上、しっかりやりたいという気持ちが強かったので気合を入れて学業との両立を頑張りました。

当時、10歳上の男性が私の教育係になりました。そのとき彼にかけてもらった一言が今でも忘れられません。「苦しいのは生きているから。物事から逃げないでしっかり向き合う。もし、向き合ってもダメだったら、逃げることで道ができることもある。」子供真っ盛りの私を見捨てずしっかり向き合い育てていただきました。

今までの人生の中で実に多くの人々と出会いがあったわけですが、なかでもとても印象深い方がいます。その方は勤務先の上司にあたる方であり、とてもお世話になりました。正直なところ、それまで上司に恵まれたことがなかったものですから、本当にこの会社に入社できよかったと思います。まったくの初心者である私に辛抱強く仕事を教えてくださり、ミスをしても怒らなかったので、却って恐縮してしまい二度とミスはしまいと強く自分に誓ったものでした。当時の私は、「自分もいつかあんな素晴らしい人になってみたい」と思っていました。

当たり前のことですが、もう40年以上生きているので、たくさんの人に出会い、たくさんの人にお世話になってきました。人とのかかわりの中で様々な事を学び、時には苦しみ、時には楽しく、共に時間を過ごせるのは大切な人生経験となります。みなさんはあの日、あの時、お世話になった人のことを覚えていますか?